アニメ『アイカツ!』2年目エピソード10選+α
アニメ『アイカツ!』の劇場公開まで1週間を切り、特番が放送されたり、「劇場版アイカツ!新聞」が出たり、警視庁とタイアップするなど盛り上がってまいりました。
(タイアップポスターができました。来月公開の映画「アイカツ!」と当本部がタイアップいたしました。ツイッターとメールけいしちょうの利用促進を訴えます。12月1日ころから都内の駅などに掲示される予定です。ツイッター活動でツイカツ!)(甲) pic.twitter.com/bg29pgQ8hU
— 警視庁犯罪抑止対策本部 (@MPD_yokushi) 2014, 11月 25
ところで今年の初めにTVアニメ『アイカツ!』の1年目エピソードを振り返る的な記事を書いたんですが。
アニメ『アイカツ!』エピソード10選 - 戯れ言
アニメは星宮いちごちゃんから大空あかりちゃんにバトンが手渡されて現在3年目が絶賛放送中ですが、そういえば2年目の分はまだまとめてなかったので、劇場版も控えていることだし振り返っておこうと思いました。
ちなみに映画公開記念のスペシャル配信として、過去の名作エピソードから厳選したスペシャルセレクション(崖登り回やクリスマス斧回もあります)と、特番の劇場版「アイカツ!大スター宮いちごまつり前夜祭!!」が配信中なので映画の予習にどうぞ。
http://www.aikatsu.net/story/haishin.html
『アイカツ!』2年目エピソード10選
個人的に印象深かったエピソードを挙げていきます。選考基準は前回と同じく「特にグッときた話」です。並びは放送順でネタバレ含みます。
脚本:山田由香 絵コンテ:戸部敦夫 演出:のがみかずお 作画監督:鈴木ひろみ、中村ユミ、佐藤綾子、中村美雪
衝撃のクリスマスから1年、再び訪れたクリスマス回はやっぱり斧が大活躍していました。アイカツといえば斧、斧といえばアイカツ。
さくらちゃん曰く「いちご様たちが1年生のときのクリスマスはいまや伝説となっておりますわ。」と伝説扱いになってることに笑いましたが、現実でも崖登り回から斧で伐採するクリスマス回と、何だこのアイドルアニメ!? みたいな流れでブレイクしていったのでシンクロしてる感が面白かったです。
作中に登場するケーキは実際に発売もされましたが、作中ではてっぺんに飾られる人形の代わりにいちごちゃん自身が収まるように作られた超巨大ケーキが出てきてアイカツらしい狂気が拝めました。
脚本:加藤陽一 絵コンテ:増田敏彦 演出:佐藤和磨 作画監督:門智昭、渡部里美
PVやCM撮影などお仕事ものとしての側面を描くことも多い「アイカツ!」ですが、この回もテレビ番組を通してそれが描かれていて面白かったです。しかし紅白歌合戦じゃなくて紅白アイカツ合戦て。
演歌活動ことエンカツ(カードがでかい)なるものが登場したり、個性豊かすぎる審査員の面々で笑わせにきたり、最後には会場をぶち抜く小林“ラスボス”幸子ばりの舞台衣装とツッコミが追いつかずカオスさを堪能できる回。
またいちごと美月が久々に対面するという穏やかじゃない展開もあり、今後のターニングポイントになる回でもありました。
脚本:大知慶一郎 絵コンテ:戸部敦夫 演出:佐藤和磨 作画監督:酒井香澄、菊池一真、柴田勝紀、前澤弘美
至高のあおいちゃん回。普段からしっかりしているイメージのあおいちゃんもドレスのお披露目ステージを前に不安な表情を見せたり、サバイバルな状況でのポンコツっぷりが見られたのはとても新鮮な感じでした。
あおいちゃんを元気づけるためにスターライトの面々がそれぞれのやり方で励ましてるのを見ると本当に愛されてるなぁと。えびポンをお守りとして渡すときの蘭ちゃんの表情がグッド。
普段は目立たないけど様々な場面で必要とされる水に例えてあおいちゃんの魅力を引き出すあたりが素晴らしい。山でのいちあおの会話も良かった……濃厚ないちあお尊い……。
脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:戸部敦夫 演出:のがみかずお 作画監督:渡部里美、門智昭
春といえば出会いと別れの季節。1年目の第26話「さくらの季節」では新入生の北大路さくらとの出会いが描かれましたが、この74話では逆に別れが描かれます。学園ものにおいて卒業式は物語の終着点となることが多いですが、「アイカツ!」は年度をまたぐためシリーズの途中で迎えることに。
いや第23話「アゲハなミューズ」でも卒業生を送るイベントがあったのでいちご達にもその時が来るのは予感してましたが、何となくまだまだ先の話だろうと思ってたのでいざその時がやってくるとああ、卒業しちゃうんだ……というセンチメンタルな気持ちに。
次の世代に思いを託すことをしばしば「バトンを手渡す」と表現しますが、2年目のラストでいちごがあかりにバトンを渡したのとは別に、ここでは物理的なバトンとしておしゃもじが出てきます。いちごがアメリカに行っている間にスターライトの生徒たちがお守りとして受け継ぎ、回り回ってさくらの手元に届く。ドリアカ魂ならぬスターライト魂……。
在校生の送辞のシーンは涙ぐむさくらちゃん、ユリカ様、蘭ちゃんの涙で泣き、ジョニーの涙で吹き出してしまった。おとめとさくらのライブシーンも表情やアングルが凝ってて特にグッとくる回です。
脚本:大知慶一郎 絵コンテ:安藤正臣 演出:安藤正臣 作画監督:高橋晃
1年目の名エピソードでもある第24話「エンジョイ♪オフタイム」再び。いちご、あおい、蘭3人のオフを描いたエピソードとして帰ってきました。
猿窪温泉に行く、という出だしから菜の花畑でのスイーツお茶会、食後はシートでごろ寝と前回のリメイクを見ているかのような流れで懐かしさと微笑ましさでいっぱいに。あおいちゃんの「この穏やかさ…やっぱり穏やかじゃない。」の名台詞も聞けて満足。
と思ってたら前回とは違うサプライズが。何と今回はちゃんと温泉に入ってるんですよ! 足湯だけじゃないんですよ!! いやこれにはアイカツおじさんビックリしました。だって女児アニメだしそういうサービスはないと思ってたので。「大人の事情で僕らが用意できる限界のお色気シーン」みたいなのを見せてもらった気がします。ありがとうサンライズ……ありがとうスタジオダブ……。
オフを楽しんだ帰りの電車内では、一年後どうしてるだろうという会話にちょっぴり切なくもなりましたが、いちごの「みんなそれぞれどんなことしてるかは分からないけど…みんな前に進んでるよね、きっと!」という言葉に、きっといちごちゃんは一年後も前向きな姿を見せてくれているだろうなと思わせてくれました。
脚本:加藤陽一 絵コンテ:川口敬一郎 演出:山地光人 作画監督:石川恵理、渡辺健一、竹森由加
記念すべき大空あかりのお披露目回、であるとともに3年目への布石を打つ回。
当時はまだ3年目の情報がなかったけど、新しくアイカツの世界に入ってくる女の子がどんな子なのか、いちご達だけでなく視聴者もオーディションの審査員になっている感じがありました。
まぁ蓋を開けてみれば後々語り継がれる「星宮いちごです」事件を起こすなど本当に強烈なキャラで、天才肌の多かったこれまでのキャラクターにはない、不器用だけど真っ直ぐな思いを秘めているタイプということもあって、とても応援したくなる印象を残してくれました。
あかりちゃんは一度スターライト学園の入試に落ちてるんですよね。でもいちごちゃんが本当に好きで好きで、どうしても諦められなくてオーディションに挑戦する。まさに「憧れは何ものにも変えられない力になります!」(by 神埼美月)を地で行っています。
ただやっぱり実力不足は否めなく、CGパートも今まで見たことのないようなモーションが拝めたりもしましたが、これはこれでレア。
ちなみにこの回からOPとEDが変わりますが(SHINING LINE*/Precious)、いちご世代のストーリーがラストへ向かい始めるにふさわしい、とても素晴らしいOPだと思います。
脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ:近藤信宏 演出:福岡大生 作画監督:柳瀬譲二、高乗陽子、南東寿幸、金久保典江
第6話「サインに夢中!」や第18話「チョコっとらぶ」などなどのエピソードを手がけてきた脚本家、綾奈ゆにこ氏久々の登板回。
氏は百合好きでもあるので「アイカツ!」でもその片鱗が見られるのかな? と思っていたらそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……的めっちゃ盛り沢山の豪速球を投げてきました。
パートナーズカップを控えたアイドル達が、自分のベストパートナーを見つけるという名目で様々にカップリングを組むんですが、ここでクローズアップされるのはユリカ様。蘭と組みたいけど両思いになれず、そこに積極的にアプローチしてくるかえでとの間で揺れ動くユリカ様の繊細な機微が描かれていました。鈍感な蘭ちゃんがちょっと悪者になっちゃってたのは致し方ない。
この話でよくできてるな〜と思ったのはトライスターのその後をきちんと回収したところ。美月さんが抜けた後どうなったのよ、というファンのモヤモヤをきちんとした形で見せてくれるとは思わなかったので本当に良かったです。もう放置されたままかと思っていた……。
夕日を背景に、かえでの前で素になるユリカ様とホームシックでアメリカに帰ってたことをからかわれて赤面するかえでがとても微笑ましい。というかここでの時々アメリカに帰ってるって話、かえでの出番があまりなかった理由付けにもなってるのがにくい。
トライスターの問題に決着をつけ、それを起点にかえユリというカップリングが生まれる過程がとてつもなく尊い……。個人的に2年目で一番好きなエピソードです。
脚本:平見瞠 絵コンテ:柴田勝紀 演出:佐藤和磨 作画監督:門智昭、柴田勝紀、岡田洋奈、宮谷里沙、渡部里美
第79話「Yes!ベストパートナー」の話に感動していたらブートキャンプが出てきて何だこれ!? と視聴者に次回予告だけで衝撃を与えた回。妖怪ウォッチにもブートキャンプが出てくるけどお子様受けが良いネタなんだろうか。
予告の時点で艶かしいあかりちゃんの表情が放送直後からネタになっていましたが本編はそれ以上に凄かった。鬼軍曹の滅茶苦茶ハードなしごきに耐えるものの、女児アニメにあるまじき色っぽい表情をみせてしまうあかりちゃん。というかあかりちゃんはこの後もちょくちょくHな表情をするので加虐心そそられる感ある……。
集められたアイドルで踊るステージを作ることになるんですが、そこで用意されるのは当然のように斧。無人島で木を伐採して大工仕事……あ、これTOKIOや!!
ブートキャンプネタなのでパッと見はぶっ飛んでますが、劣等生の烙印を押された名も無きアイドルたちが力を合わせて一つの目標に向かう姿はとてもグッときました。「みんなで一緒にアイカツ!してるんだよ!一人じゃないんだよ。」といういちご先輩の言葉がとても優しい……。そういえばいちごちゃんの伐採技術が向上してたのには笑いました。
脚本:大知慶一郎 絵コンテ:池端隆史 演出:山地光人 作画監督:渡辺健一、石川恵理、竹森由加
2年目に新たな勢力として台頭してきたドリームアカデミー。この95話はそんなドリアカ誕生の秘密が描かれる回。
いちご・セイラのユニット「ツウィングス」が、お互いをよく知るために制服を取り替えっこして交換留学みたいなことをするんですが、めっちゃ二次創作に向いたネタだと思った。最新鋭の設備が充実したドリアカではいちごとドリアカのアイドル達が、かたや伝統のあるスターライトではセイラとスターライトのアイドル達が絡んでいて、あまり見ない構図だけに新鮮でした。そして掃除のお兄さんこと涼川さんからセイラに語られるドリアカ誕生秘話はセイラならずとも涙してしまう。
ティアラ学園長はスターライト学園を落ちた子たちに夢を諦めてほしくなくて学校を作るんですよね。たとえアイドルじゃなくてもプロデューサーやデザイナーとして夢を追うこともできる、とコースを複数作ったり。この辺は伝説のアイドル、マスカレードを裏方として支えていたティアラ学園長の哲学が反映されてるんだと思います。「なりたい思いがあれば誰だって夢が実現できる場所、それがドリームアカデミー!」
学園長の思いを知ったセイラ達は感謝を込めてステージをする……ドリアカいいじゃないですか……。何か凄いアットホーム感ある……これがドリアカ魂。
惜しむらくはもっと前の段階でこの話が見たかった。そら・マリア等のキャラが出揃ってない内は難しかったかもしれませんし、構成も相当苦慮したと思いますが……折角出てきた新勢力なのでもっとドリアカ掘り下げる回多くても良かったなぁ……。
脚本:加藤陽一 絵コンテ:戸部敦夫 演出:藤井康晶 作画監督:高橋晃
1年目の最後であおいちゃんがいちごに手渡した手紙の伏線が2年目終盤に来てようやく回収されることに。なお97話を挙げてるんですが、96話とセットくらいの感覚で。
基本的に「アイカツ!」はコメディということで極力ネガティブな要素、重いテーマやドロドロ展開が排されてると監督が方々でインタビューに答えてますが*1、それを考えると96話は1話で問題解決まで至らないし、あかりちゃんを徹底的に追い込む作りで珍しいなと思います。3年目を迎えるにあたってどん底から這い上がるあかりちゃんを描くことは必須だったのでしょうけど、鬱々とした展開はちょっと辛かった。
が、97話のカタルシスもこの話あってのもの。あかりに寄り添い優しく見守るいちごの姿は、OPのいちご大明神よろしく神々しくていい先輩になったんだなという感慨がありました。
先輩たちと比べると天才肌ではないあかりちゃんですが、努力を重ねてスペシャルアピールを決めたときは我が子の成長を見守ってきた親のように感動し、これで3年目の主役はあかりちゃんに任せても大丈夫だなと思えました(何様)。いちごとあかり、2人の成長が実感できる良回ですね。
しかしあおいちゃんの手紙の内容、いちごをそばで見続けてきたからこその「いちごは必ず輝いているから」という言葉の深さ……本当に尊い……。
脚本:大知慶一郎 絵コンテ:米田光宏 演出:山地光人 作画監督:酒井香澄、都竹隆治
記念すべき100話目、そして美月といちごの決着が描かれる回。そういえば放送日は美月さんの誕生日でもあった。
「アイカツ!」2年目に関しては1年目よりも言いたいことがあって、不満がポツポツあったりもしたんですが、99話とこの100話を見るともうそれらが吹き飛んでしまうくらい圧倒されました。いやもうこんなに素晴らしいステージを見られたんだからいいじゃないですか! 良かった! ツウィングスおめでとう! と。ずっと憧れ続けてきた美月さんに追いついて、遂に追い越したんだなぁと感動でいっぱいになりました。というか途中かららいち君と同じ顔になってた。
ステージ前に全国ノリ弁グランプリをやりたいとかバンドでトップを目指すとか、トゥインクルスターカップの先のことを語り合っていたいちごとセイラ。またダメ押しのように次の目標を聞かれたいちごが「いっぱいあります。ゴールの先には新しいスタートがあるんです!」と答えた時にハッとした表情を美月さんが見せたのはとても印象的でした。マスカレードを越えることが目的だった美月と、その先の沢山の夢を追いかけるいちご。勝敗を分けたのはそんなところにあるのかもしれないなと思いました。
しかし負けたのにマイクパフォーマンスする美月さんは何というか……やっぱりこれこそ美月さんだなって感ある……。
脚本:山田由香 絵コンテ:戸部敦夫 演出:小坂春女 作画監督:高橋晃
「アイカツ!」2年目、そしていちご世代の最終回でもある第101話。
全ての決着がついてからの後日談という位置づけもあってか、99話&100話のテンションと比べると驚くほど穏やかな回でした。前回までがアイドル活動の集大成なら、この話はアイドル学校の学生としての日常面を描いた感じ。
まぁでもやっぱりアイドルなのでただの日常では終わらず、スターライト学園の生徒だけでなくドリアカ、そして夏樹みくると自らが輝くため夢に向かって歩んでいく姿を丁寧に描き出していました。50話とは逆に送り出す立場になっている美月さんも見どころ。
今までいちごを追いかけてきたあかりが逆に追いかけられる構図は面白かった。二人が握手を交わす姿はまさにバトンを渡した瞬間。いちごちゃんのストーリーはここで一区切りだけど、またこれから新世代のアイカツが続いていくんだなぁと、2年間見続けてきただけに感慨もひとしおです。
1年目の最終回は名曲「カレンダーガール」をBGMにいちごの旅立ちを描いていたので泣いてしまったんですが、この回では「SHINING LINE*」が流れる中、スタートラインに立ったあかりちゃんの物語がここから始まるんだという前向きな気持ちで見ることができました。いやホント「SHINING LINE*」の歌詞が滅茶苦茶グッとくるんですよ……「ありがとう いつまでも私の道しるべ」とかもう。
大天使スター宮が道しるべとなってあかりちゃんに手を差し伸べるシーンは1年目のOPと対になってるんですよね。もうこれだけで2年間見続けてきて本当に良かったと思えた。こんなに美しい引き継ぎ回があっただろうか、いやない。
ありがとう「アイカツ!」……ありがとう……。
というか数えたら10選じゃなくて12選になっていた。まぁいいか。第100話と101話は+αということで。
1年目がスターライト学園の中でほぼ完結していたのに対し、2年目を振り返ってみるとドリームアカデミーという新勢力の台頭や、第3の勢力として美月とみくるのダブルエムが出てきたりと世界観に広がりが生まれていたのが印象的でした。
また3年目の主人公を担う大空あかりの登場と挫折の描写、そこから彼女へバトンを繋ぐ過程を丁寧に描いていたのも良かった。あとは各キャラクターを掘り下げていく個別回ですね……。どれもよく出来てたけど、成長を描き切ってしまったのもあってもう彼女たちのストーリーを見られるのはこれで最後なのかなぁ……という寂しさが。
2年目でこれはちょっと……と思ったのはやっぱり構成の部分でしょうか。ゲームとの連動が要になっているので、ゲーム側の展開に合わせてアニメでも新キャラを投入したりするんですが、その部分で振り回されすぎかもと思うところも。例えば上でも書いたけど第95話「夢の咲く場所」はもっと前の段階で見たかったし、終盤の第92話「サマーアイドルストーリー」ではいちごとセイラがダブルMに挑むという構図を作るのですが、これもやや唐突感があったので……。
まぁそれでも何だかんだで毎週の生きる活力でしたし、第99話〜100話の圧倒的な対決ライブや第101話における次世代へのバトンの受け渡しを見ているとグッとくるものがありました。
『アイカツ!』で大きな物語を背負ってたのはいちごと美月だと思うんですが、この先の夢はいちごに期待と言った美月さんの動向は気になります。その辺は劇場版で描かれるというインタビューがあった*2ので、どう決着を付けてくれるか楽しみです。
他に良かったエピソード
おい、あのエピソードが入ってないじゃないか! はい、すいません。入りきらなかったのでここでフォローします。先述したように各キャラクターの個別回がどれも良かったです。
具体的にはきいちゃんハニーがメインの第55話「合言葉はオケオケオッケー☆」とか、もはや美しき刃の面影がない蘭ちゃんの第57話「ゆるキャラ蘭ウェイ!」、サイケデリックなライブが印象的なそらちゃん回の第61話「キラ・パタ・マジック☆」、おとめちゃんの過去が明らかになる第83話「おとめRAINBOW!」、ユリカ様のプロフェッショナルな部分と成長(そして2期では初めてのユリカ様ソロステージ)が見られる第89話「あこがれは永遠に」、普段とは違うCGパートへの入り方が良かった第90話「ひらめく☆未来ガール」等々ですね。
特にユリカ様のエピソードはとてもいい。初期のユリカ様メイン回である第19話、第20話からのかえユリ結成に至る第79話、アイドルとして輝きの向こう側へひた走る第89話、そして先輩として後輩の前に立つ第108話と見ていくととてもグッと来ます。幼女先輩から人気があるのも納得です。
あとスターライトとドリアカが絡む回でいえば第59話「ちょこっと解決☆チョコポップ探偵」と第70話「おしゃれ探検隊 クールエンジェルス!」みたいなのは画面が華やかで良かったです。
長期シリーズでは様々なキャラクターの見せ場を描けるという利点がありますが、それでもぽわプリで1本見られるとは思わなかった第60話「ウワサのぽわプリ☆」は嬉しいサプライズ。また初期には太田くんというドルオタがいたけど、第86話「マイ ディア アイドル!」ではアイドルの側からだけではなく、らいちを通してアイドルとファンの関係性が描かれていて隙がないなぁと思いました。
ええとあと他には……久々にソレイユが見られた第87話「ソレイユ☆ライジング!」とか100話と対になっている第99話「花の涙」ですかね。美月さんは本当にいいパートナーを見つけたなと。
ってもうこれキリがないな。とにかく劇場版が楽しみなので座して待ちたいと思います。
アイカツは永遠に不滅です!(by 神崎美月)
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