ここ最近起きた盗作まとめ

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さて先週晩飯を食べながら踊る!さんま御殿!!を見ていたら、「憧れの人だったのに一瞬で冷めた時」というテーマでトークが始まるところでした。いつものようにまず視聴者からの体験エピソードの再現映像が流れ始めたのですが、その中の一つのエピソードでお茶を吹いてしまいました。

「財布がマジックテープ式だった時」

     ∧_∧
     ( ゚ω゚ ) 支払いは任せろー
 バリバリC□l丶l丶
     /  (   ) やめて!
     (ノ ̄と、 i
        しーJ 


ある程度2chネタに通じた人にはもう説明不要ですが元ネタは2009年あたりに流行った私女だけど彼氏の財布がマジックテープ式だった 死にたい。。です
今頃このネタかよっていうかパクリじゃないですかー!と思ったのですがネットに疎い母親はゲラゲラ笑っておりました。

日テレの実況板を見に行くと案の定このネタで盛り上がっていて、むしろ番組に冷めるわ…という声も見られました。
今回はたまたま多くの人が知っている2chネタなので発覚したわけですが、これが全く自分の知らない分野だったらそのままスルーしてしまうところでしょう。
つい先日も盗作騒動が新聞で取り上げられておりました。こういった報道は無くならないどころかむしろ増えているような気もします。あるいはこういった盗作は昔から変わらず起こっていて、ネットの発達で発覚しやすくなっただけかもしれません。
何故人は盗作をしてしまうのか。そんな事を考えながら最近起こった盗作騒動をまとめてみました。

悪口コンテスト:過去に酷似作品 大賞取り消す

 悪口コンテスト:過去に酷似作品 大賞取り消す - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110208k0000m040091000c.html

 「家族や恋人への愛ある悪口を50字以内で表す」というコンテストで、応募は未発表作に限られる。今回は約8000点の応募があり、作家、村松友視さんを委員長に4日に最終審査をし、千葉県の男性の作品「お正月鵜匠が孫とやってくる」が大賞(賞金5万円)に選ばれた。

 ところが、6日に「似た作品が既に川柳ファンの会報に載っている」との内容のメールが主催者側に2件届いた。確認の結果、「大賞作は未発表作品ではない」と判断し、大賞を取り消し準大賞の作品を繰り上げた。村松さんは「応募者の倫理観に負うのだろうが、審査する側も注意しなければならない」とコメントした。

2011年2月7日掲載の記事。一番最近起こった盗作事件です。
このエントリを書こうと思い立ったのもこの記事を見て、最近こういう盗作にまつわる事件が多いなぁと思ったのがきっかけです。
ただこの記事だけではどの程度似ているのか分からないので一読者としては判断のしようがないです。
記事では千葉県の男性の作品「お正月鵜匠が孫とやってくる」のみが取り消されたと書かれていますが、公式サイトを見るともう一つの入賞作「カレーだな 明日は俺が留守番か」が取り消されたと明記されています。

最優秀作、実は引用 岩手町・プロポーズの言葉

 最優秀作、実は引用 岩手町・プロポーズの言葉(岩手日報
 http://megalodon.jp/2010-0831-1545-21/www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100831_5
 人気漫画からのパクり発覚 「プロポーズの言葉」コンテスト最優秀作品 : まにあっくすZ
 http://blog.livedoor.jp/neomani/archives/51466586.html
2010年8月31日掲載の記事。元記事が消えてしまってるので魚拓とまにあっくすZさんのエントリから引用。

岩手町教委は30日、石神の丘で愛を誓う「プロポーズの言葉コンテスト」で最優秀賞に選んだ作品が漫画から引用されたせりふだったとして、再審査することを決めた。
問題のせりふは「俺の人生半分やるからお前の人生半分くれ」。
人気漫画「鋼の錬金術師」の最終回に出てくるせりふと同じという。
町教委は30日に入賞作品を発表し、同日昼にラジオで紹介されたが、リスナーから指摘があり発覚した。応募者からも同日、引用を認める報告があった。作品を失格とし、31日に再審査する。

ちなみにその再審査の結果は石神の丘美術館のブログに掲載されています。

中3少女の新人賞取り消し 投稿サイトの詩を盗作

 中3少女の新人賞取り消し 投稿サイトの詩を盗作 - 47NEWS
 http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101501000377.html

同社によると、少女の詩は「穴」というタイトルで、今月10日に受賞が決定。その後、地元の新聞社から取材の申し込みを受けた少女の様子がおかしいため母親が尋ねたところ、盗作を認めたという。母親から連絡を受けた同社が、ネット上に掲載された同名タイトルの詩に酷似していることを確認した。

同社は「とても感動的な詩で、審査段階でも『中学生でこんな詩が書けるのか』という疑問の声はあったが、ほかにも受賞歴があることから決めた」と話している。

2010年10月15日掲載の記事。授賞取消については土曜美術社出版販売のサイトで触れられています。
ちなみにこの少女についてはもう一つ事件になっています。

ネットから盗作 中3少女 2度目の受賞取り消し

 ネットから盗作 中3少女 2度目の受賞取り消し(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
 http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101019061.html

前橋市によると、自作で未発表かどうか、選考で本人に確認していたが見抜けなかった。16日に少女の父親から「酷似している作品があるので辞退したい」と市にメールがあり、判明した。

2010年10月19日掲載の記事。時系列的に見て、恐らく父親が他にもやっていないか少女を問い質したところ発覚したので、辞退を申し出たというところではないでしょうか。
更にこの少女の盗作は発覚します。

昨年度の白秋献詩、最高賞はネットの盗作 受賞者が告白

 asahi.com朝日新聞社):昨年度の白秋献詩、最高賞はネットの盗作 受賞者が告白 - 社会
 http://www.asahi.com/national/update/1019/SEB201010190050.html

市教委によると、今月15日夜、女子生徒の母親からの電話連絡で盗作と分かった。受賞作と同じ題名の「葡萄(ぶどう)」という作品が2009年6月、ネット上の詩投稿サイトで発表されており、受賞作は12行のうち3行を除いてほぼ「丸写し」だったという。

同じく2010年10月19日掲載の記事。こちらも親が連絡をしています。
あまりに色んなところで盗作が見受けられたのか、この少女に関しては盗作検証Wikiが作られています。
 秋田県中学3年女子生徒、詩を盗作事件のまとめトップ - 盗作.com
 http://tousaku.st-great.com/
インターネット怖いです。

ヒット曲の盗作だった…女子中学生の短歌賞取り消し

 ヒット曲の盗作だった…女子中学生の短歌賞取り消し(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
 http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101027062.html

群馬県土屋文明記念文学館などは27日、主催した「土屋文明生誕120年記念短歌賞」の中学生の部の入賞作が、ヒット曲の歌詞を使った盗作と分かり、賞を取り消したと発表した。

 文学館によると、県内の女子中学生の作品。学校を通じて応募しており、国語の担当教諭は「国語授業の限られた時間の中で間に合わせようとしたのではないか」と説明している。生徒は反省しているという。

2010年10月27日掲載の記事。土屋文明記念文学館からも受賞取消の発表が出されています。
 群馬県立土屋文明記念文学館 -お知らせ-

大学エッセイコンテストで高校生が盗作

 大学エッセイコンテストで高校生が盗作 「2ちゃんねる」カキコミとそっくり : J-CASTニュース
 http://www.j-cast.com/2010/12/03082572.html
 盗作か? 2chのコピペが「高校生福祉文化賞 エッセイコンテスト」で入賞してると話題に | ニュース2ちゃんねる
 http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1109.html

 問題になっているのは、優秀賞を獲得した「空の絵」。九州の中高一貫教育校4年生男子の作品だ。内容は、小学校時代の担任の先生と、絵は上手いがその他は不得手な同級生に関する話しで、感動的な結末になっている。
 酷似しているとされるのが「2ちゃんねる」に4年11月21日に書き込まれた「癒されたい名無しさん」と名乗る人の文章。
 2つを読み比べてみると、書かれている内容はほぼ同じ。「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」 (2ちゃんの文章)、「僕を普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました。」(受賞作)という酷似する表現もある。

2010年12月3日掲載の記事。その後、12月8日に大学側から受賞を取消したとの発表が出ています。
 日本福祉大学 第8回高校生福祉文化賞エッセイコンテスト入賞作品について

火の用心川柳の最優秀賞取り消し

 火の用心川柳の最優秀賞取り消し【全国・海外ニュース/暮らし・話題】-大分合同新聞
 http://www.oita-press.co.jp/worldTopics/2011/01/2011012801000964.html

 同社によると、川柳は福島県の男性が応募した「うっかりを なくしてしっかり 火の始末」。消防庁の標語は兵庫県の女性の作品だった。ただ男性とは連絡が取れておらず、盗作とは断定できないという。
 賞品は火災警報器や消火器など1万5千円相当だが、まだ発送していなかった。26日に結果を発表した後、28日朝に一般の人からメールで指摘があり発覚した。
 最優秀賞は1点の予定だったが「すばらしい作品が多数寄せられた」として、この川柳を含む2点が選ばれていた。同社は「類似作品のチェックが徹底されていなかったことをおわびする」としている。

2011年1月28日掲載の記事。主催のモリタホールディングスからは公式サイトで入賞取り消しの告知が出ています。

今回は最優秀作品を2作品選出しておりましたが、そのうちの1点が過去の他のコンテストの入賞作品と同作品であることが判明したため、該当作品の受賞を取り消しとさせていただきました。
審査の際、類似作品チェックについて徹底がされていなかったこと深くお詫び申し上げます。

まとめ

軽くググッてみるとどんどん出てくる出てくる。もう毎月のように起こってる気すらします。キリがないので最近のものに絞りましたが、今後も確実にこの手の盗作は起こるだろうなぁと思いました。
応募者の良識に任せるのは勿論いいですけども、盗作がないか主催者側がきっちり調査していくのを前提にしなくちゃいけない*1時代にもうなってしまってるんだなーと今更ながらに気付かされました。
おわり。


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*1:勿論それでも見抜けない作品は出てくるかもしれませんが。